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雇用調整を目的の出向とは(2013/09/02)
人事学望見
2013年9月5日
雇用調整を目的の出向とは
出張は、労働契約時点で包括的に労働者との合意が成立しており、命令に逆らうと何らかの制裁対象となる。似て非なるのが出向である。一般的には、使用者が異なる場合は「個別的合意」が必要とされ、同意しなくても制裁の対象とはされないのが普通だ。ただし、同一企業グループ内で、雇用調整のために行う出向については、厳しい判断が下されるケースが多い。事業縮小のために行う出向は、いわば人員整理の前段階ともいえ、反対者が出るとその後の経営に大きな影響を与えるからだ。こうしたトラブルを避けるために対象労働者に対して事業内容を明らかにし、反対者は解雇を伴う場合もあり得ることを周知しなくてはならない。また、このような雇用調整を目的とする出向については、判例でも個別的同意を要しないと判断することが多いようだ。