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労使慣行を廃止できるか(2017/09/11)
人事学望見
労使慣行を廃止できるか
わが国では、法律以外に民法の定める「事実たる慣習」が制度として確立している場合が往々にしてある。この慣行は、就業規則や労働協約には規定されていないものだから、職場で悪慣行化しているものも少なくない。たとえば、蒸気機関車が活躍した旧国鉄の一部では、ばい煙を理由に労働時間内に洗身、入浴するケースがあった。もちろん、この場合、賃金カットすることなしで不就労時間について賃金を受領することになる。慣行は、使用者の是認がなければ存在することはできず、ために悪慣行はほとんど姿を消した。