トップページ ≫ 幹事社労士専用メニュー ≫ 労働新聞トピックス ≫ 企画業務型裁量労働制とは何か(2007/7/16)
労働新聞トピックス
人事、賃金、労務等の最新の動向を報道する専門誌「労働新聞」。
このサイトでは、労働新聞掲載の鮮度の高いニュースをカテゴリー別に掲載し、幹事社労士の皆様の情報収集力向上に寄与してまいります。
企画業務型裁量労働制とは何か(2007/7/16)
人事学望見
2007年7月16日
企画業務型裁量労働制とは何か
裁量労働制には先行した専門業務型と企画業務型裁量労働制がある。文字どおり、所定の労働時間に縛られることなく、自分の裁量によって労働時間の配分を行い、成果を挙げていこうとするもの。専門業務型は比較的成果の把握が容易だが、企画業務型は調査・分析・企画・立案が主たる仕事となるため、時間の投入量に比例して成果を挙げることが難しい。労働時間の量に比例して代償賃金を決めることも趣旨にそぐわない。そのため、労働時間はみなし制がとられ、時間外手当なども予測した裁量手当が支給される。労働条件や健康管理については、労使委員会の決議に基づいて行われ、必ず本人の同意を求めなければならない。労働基準法改正案に盛り込む予定だった日本版ホワイトカラーエグゼンプションと似ているが、これは管理職一歩手前の高給取りをイメージしており、若干ニュアンスが異なる。企画業務型裁量労働制は経営戦略に連動した適正配置がカギとなっており、運用が難しく、まだ普及途上ということができる。