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思想・信条と採用の自由(2018/04/02)
人事学望見
思想・信条と採用の自由
憲法で保障されている「思想・信条の自由」と企業の採用の自由がぶつかって争われた三菱樹脂事件は代表的な民事訴訟事件といわれ、今日でもしばしば話題に上っている。学生運動歴を秘匿して採用されたが、試用期間中に行われた会社側の調査でそれが判明し、本採用を拒否されてしまった。学生側は、憲法ならびに労基法でうたう「思想・信条の自由」を根拠にし、会社側は企業には採用の自由があると争った。最高裁は、憲法は国および公共機関と私人の争いにかかわるもので、私人間の争いには関与しないと判断し、本採用拒否を採用の自由の観点から認めている。