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女性幹部登用を考える(2015/06/08)

人事学望見
2015年6月11日

女性幹部登用を考える

政府は経済界に対し、2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%とするように要望している。わが国の女性役員は、上場企業3608社で総勢505人、率にして1.2%に過ぎず、わずかな期間に目標を達成するのは困難という悲観的声が高い。先進各国のなかで最も進んでいるノルウェーでは、クォーター制(割当制)を法制化しており企業役員の4割を女性が占めている。要因はいくつかあるが、女性労働力は第一子出産を機に6割が離職するという状況にあり、日本的雇用慣行では長期雇用システムのもと内部昇進を前提としていることから、その段階に至らないで大方が離職するということを解消していかなければならない。一方で、割当制で女性登用を義務化することについても疑問の声が高く。八方塞がりの状態ということは否定できない。

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