トップページ ≫ 幹事社労士専用メニュー ≫ 労働新聞トピックス ≫ ブラックのツケ2億4千万円(2016/03/21)
労働新聞トピックス
人事、賃金、労務等の最新の動向を報道する専門誌「労働新聞」。
このサイトでは、労働新聞掲載の鮮度の高いニュースをカテゴリー別に掲載し、幹事社労士の皆様の情報収集力向上に寄与してまいります。
ブラックのツケ2億4千万円(2016/03/21)
人事学望見
ブラックのツケ2億4千万円
労災保険給付請求は、所轄の労働基準監督署長に対して行うが却下された場合には、労災保険審査会へ審査請求、さらには労働保険審査会に再審査請求ができる。これに不満のムキは行政訴訟に移るのだが、労災保険給付は、慰謝料や逸失利益が含まれていないため、企業に対して労災民事訴訟を提起することもできる。過労死の場合はこの民事裁判が多いが、死亡に至らなかったものの意識不明のまま「寝たきり状態」になってしまった被災者家族が提訴した労災裁判の過程で行われた和解交渉では、労災補償市場空前といわれる2億4千万円で解決したケースがあった。ブラック労務管理のツケとしては当然ともいえるが、そのリスクをも考慮した適正な時間管理が望まれるところだ。