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成果主義賃金はなぜ滅んだか(2016/02/29)

人事学望見

成果主義賃金はなぜ滅んだか

成果主義とは。昇進、昇給の基準を「仕事の成果」に置いたもので、バブル崩壊前後には上場企業の9割が導入するまで普及した。ただ、企業の活性化を図るものではなく、これまでの職能資格制度を中心とする人事制度の持つ問題点を克服しようという狙いは、ほんの少し運用を誤るとすぐに勤続年数を基準とした年功賃金に陥るため、大方は失敗した。成果主義賃金をめぐる訴訟も多く、①平等な適用②有効な代償措置がない③経過措置を設けることなく直ちに新賃金体系を導入した「ひずみ」を問われ、企業側が敗訴したケースが多い。判決では導入に当たって「高度な必要性」があったか否かが決め手となった。

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