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年次有給休暇の起算日統一(2012/05/14)

人事学望見
2012年5月18日

年次有給休暇の起算日統一

年次有給休暇の消化率は、相変わらず5割を切るような状態で低迷している。年休は暦日単位に取得するのが大前提だが、消化率向上のため「半日年休」や「時間単位年休」も登場し、夏休みは公休とセットした計画年休を労使協定しているところも多い。消化率への影響度合いは芳しくないが、年休が多様化してくると管理が煩雑になるのは確か。入社日を基準にしているところが圧倒的に多いが、事務の簡素化のため、年休の起算日を全社員統一化しているケースも散見できる。この場合、移行時には必ず労働者が有利とすることが基本的条件である。例えば、4月1日に統一する場合、3月30日に新年休が仮に15日発生する社員は、わずか2日後に16日の年休を加えることになる。逆に4月1日入社した者は、同日に新年休が発生するが起算日統一と同じ日であるため、こうしたうま味はまったくない。しかしながら、個人のバラツキをなくし、事務の簡素化を図ろうという趣旨だから、変更時の格差は労働者からも異論が出ないのが普通。異論に付き合うとせっかくの起算日統一が崩れてしまうので「聴く耳」持たない主義を貫くべきだ。

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