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社会保険労務士法人おおた労務管理事務所

音田 崇幸 先生 -Takayuki Otoda-

社労士法人を自身で設立して経営する一方、二代目の公認会計士・税理士・行政書士でもあり、大田区を中心としたお客様に総合相談・総合手続業務を行っている。


学生時代は、公認会計士である父と関連する経済学や、母の出身学部である法学は断固としてイヤと思い、社会学を選んだ。ところが兄と妹に挟まれた三人兄妹の真ん中である私は極度のさみしがり屋で、大学の自主独立を重んじる人間関係になじめず、とうとう体を壊して入院してしまった。大事な時期だったため就職も思うようにいかなかった時に父に拾ってもらい、事務員として働き始めた。
仕事と勉強に打ち込み、公認会計士・税理士・特定社会保険労務士・特定行政書士の資格を取得し、それぞれの業務でチャレンジして実務経験を積んだ。するとそれなりの社会人として周囲に認めてもらえているという自信が付いてきた。それは父や家族が環境を整えてくれ、時には私をけしかけて私に思う存分やらせてくれたからであり、父や家族のありがたみを強く感じている。

そのような過程で、父と私のやってきた基軸のようなものを、自分自身の人生に基づいて言語化した。その基軸は「ライフトータルサポート」という、人生を共にする支援・相談のイメージで表現でき、私の3つの人生経験と関係している。①学問上のバックボーンである「社会学」は、複線思考という「他の人は同じ物事をどのように見ているのか」ということを常に意識する少し変わった学問であり、お客様との相談の際にも頭ごなしの説得ではない相談方法として活きている。②「入院経験」は、他者の痛みや困難さ、障害を知ったり慮ったりする習慣となって私の人格形成に影響し、相談業務の際にお客様の心情に寄り添うことができている。③「複数資格と実務経験」は、お客様にお目に掛かる当初から信頼していただき、また総合的な手続きの実行を通じてご満足いただくために活かされている。
現状では父とケンカが頻発しているが、譲れない基軸としてこれらの「父をはじめとした家族への感謝」と「お客様へのライフトータルサポート」の2点がある。

また、社会保険労務士業務と税理士業務に通底する戦略として、「大田区特化・大田区での地域密着」を掲げている。私共の事務所は、労務・税務にまたがるサービスを提供する総合会計事務所グループであることから、業務の幅が非常に広くなってしまう。そのため、マーケティングの戦略としてどこかに的を絞ったテーマを設けたいと考えていたが、大田区の別の税理士先生の事務所との経営統合が実現したため、これを機に「大田区」という軸で絞っていこうと決意し、それを実行している。青年会議所、法人会など大田区縛りで経営者の会に積極的に参加し、大田区に貢献する非営利法人の支援をするプロボノ(専門家が専門知識を活かして行うボランティア活動)や寄付を始めたところである。

自らの個人的な強みとしては、後継者の立場からの事業承継支援の分野がある。「事業承継読本」という本を書かせていただいたが、自分の後継者としての体験や専門家としての知識・経験も活かせる後継経営者の方々の支援・相談業務には特に強い自信を持っている。

今後も大田区での総合相談・総合手続業務に邁進していく所存である。近い将来に来るべき父の引退を見据え、長期的な視野も忘れずに事務所の体制構築と自分自身の経験のより一層の蓄積を図っていきたい。

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