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日の目みるか採用倫理憲章(2011/01/10)
人事学望見
2011年1月14日
日の目みるか採用倫理憲章
学生の本分は「勉学」にあるが、それを杓子定規に振りかざすと誰も見向きもしなくなる。日経連(現日本経団連)と大学は、1997年まで毎年「就職協定」を結んでいた。発端はバブル景気を頂点に、企業側の青田買いと称されるほどの求人活動の横行にあった。3年時点で内内定を受けるほどの有様では、学生は腰を据えて勉学に励むことは無理。そこで日経連と大学は、求人活動は4年の夏休みから、採用試験後の内定決定は10月1日以降とすることなどで合意した。ところが、抜け駆けはいっこうに収まらず、97年に両者は役に立たないとし、以降は経営側が毎年自主的に倫理憲章を発表しているが、これもまったく守られていない。現在、就職氷河期の再来といわれているほど新卒者の就職戦線は膠着状態だが、それは抜け駆けが影響しているというのが経営側の判断。ところが、未就職状態にある7.5万人の浪人は、倫理規定を守って門戸を狭められたらチャンスを逃す、と猛反対しており、国のちぐはぐな新卒就職促進対策とあいまって、話題を集めている。